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開館 火~日曜日 10:00~17:00

「あんちゃん時代の成田祭り」
(本町地区)<全文>

成田山祭り  成田祭りの思い出ねえ。祭りひとつは、何かを見たいと思っても、人で人で何も見れない。普段ですと、歌志内駅から真王寺までたかだか五分ですが、この時は一時間もかかったんですよ。

 キャラメルひとつ買いたいと思っても買えない。ですから、家に帰って「面白かったか」と聞かれても、何とも答えようがなかった(笑)。うそみたいな話ですねえ。

 もうひとつは、その当時私の家は風呂屋と宿屋を兼ねていた。露天商は荷物を背負っただけで来ていて、その数も二百五十人から三百人と多かった。天気ならいいんですが、雨になるとさあ大変で、駅だの労働会館だの寺だのに泊まる羽目に陥った。私の宿でも五十人ぐらいは泊まれるようにしていたので、ドンドン泊りに来る。

 私が寝ていると、「あんちゃん、どけれ」という。しかたがないので廊下に寝ると、また、「あんちゃん、どけれ」という。今度は脱衣場に行って寝ていると、またまた、「あんちゃん、どけれ」といわれる。とうとう行き場がなくなって、湯つぼに板敷いて一、二晩寝たことがありましたよ。(笑)。こんな具合でしたから、宿代金を払わなかった人(こちらが忘れてしまって)もいたんじゃないでしょうかねえ。

 私の"あんちゃん"時代の懐かしい思い出ですよ。